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カカオ業者「CIVEN」
2017/07/08カカオ産業はベネズエラを代表する産業の一つです。
ベネズエラのカカオ豆については「幻のカカオ豆 『カカオ・クリオージョ』」をご参照ください。
以下ではカカオの卸売業者CIVENをご紹介したいと思います。
CIVENは、ベネズエラのカカオ卸業者でドイツ、オランダなどにベネズエラ産カカオを輸出しています。
カラカス市内から車で30分ほど移動すると最新鋭の設備を備えた巨大なカカオ製品加工工場が見えてきます。
この工業は建設中で2018年には完成を予定しています。ここではチョコレートに加えて、カカオリキュールやカカオ油やカカオニブなども生産される予定です。
現在CIVEN社の取り扱い商品はカカオ豆が中心です。
ベネズエラは世界的にも5%しか採れないFINE/FLAVOR CACAOの生産地。
ベネズエラのカカオ豆が高品質であることで世界的に有名ですが、ベネズエラでは産地によってカカオ豆の品質、価格が分かれています。
ベネズエラの高級チョコレートはカカオ豆の産地が書かれていることが多いです。
少し違うかもしれませんが、日本でお米の産地が書かれているイメージに近いかもしれません。
CIVEN社が取り扱うカカオ豆は基本的に「スル・デル・ラゴ」「リオ・カリベ」「カレネロ・スペリオール」の3種類。
「スル・デル・ラゴ」
ベネズエラ西部のコロンビアと国境を面する地域がスリア州。
スリア州にはマラカイボ湖という大きな湖があります。
下の地図でいうと、赤色のマル印の上にくぼんでいる水域が見えます。このくぼんだ部分がマラカイボ湖です。
「スル・デル・ラゴ」は赤色のマル印がつけられている付近で生産されます。
ちなみに、スル・デル・ラゴはスル=南、デル=の、ラゴ=湖。
つまり『湖の南』という意味です。
マラカイボ湖南部で取れるカカオなので、そのような名前が付けられたようです。
スル・デル・ラゴは、カカオ豆の原点と言われるクリオージョ種の性質を強く残しているカカオが取れる地域です。
この地域のカカオ豆は世界的にも最上級カカオ豆として知られています。
「リオ・カリベ」
スクレ州パリア半島の一帯で生産されるカカオ豆。
ベネズエラでも有名なカカオ豆産地です。
リオ・カリベの名前の由来はリオ=川、カリベ=カリブ海。
オリノコ川とカリブ海に挟まれた地域で採れるため「リオ・カリベ」と呼ばれます。
この地域ではトリニタリオ種のカカオ豆が採れます。
トリニタリオ種はカカオ豆の原点といわれるクリオージョ種と病害虫に強く生産性が高いフォラステロ種の中間に位置するカカオ豆。
生産性を高めつつ、クリオージョ種の独特の味と香りを楽しめるカカオ豆として知られています。
「カレネロ・スペリオール」
ミランダ州東部で採れるカカオ豆でこの地域のカカオ豆も「リオ・カリベ」と同じトリニタリオ種です。
この地域は湿気が多くカカオ豆の栽培には最適な環境です。
ベネズエラの首都カラカスに近いこの地域では、植民地時代からカカオ豆生産が行われており、ベネズエラで最も伝統的なカカオ地域でもあります。
この地域のカカオはクルミ、花、果物のような香りと滑らかな舌ざわりが特徴的で植民地時代からヨーロッパ貴族に人気を博していたとの記録が残されています。
同社にご関心を持たれた方は「CIVENウェブサイト」をご確認ください。
英文のサイトもあります。
ちなみに、ウェブサイトを開くと急に音が流れますので音量にはご注意ください。
また、CIVEN社との取引にご関心の方は弊社からもご紹介できますのでお問い合わせよりご連絡ください。